耽美派の代表格TUXEDOMOONのライブパフォーマンスを収録した作品です。
1982年にイタリアのPolverigi Theatre フェスティヴァルに招かれた際のパフォーマンス「THE GHOST SONATA」です。
巨大なライブプロジェクションに映像を映し出し、録音されたミュージックコンクレートとオーケストラが加味されたものでそのパフォーマンスの映像もリリースされているようです。
さて本作ですが、人によっては8曲目あたり迄で退屈になって聴くのをやめてしまうかもしれません。
余りドラマチックな展開が無いので、音だけ鑑賞するにはきついかも。
映像、パフォーマンスと一体になってこそ相乗効果が出てくる、あるいは先に映像、パフォーマンス、音のすべてを体験した後の音のみによる想像力のふくらみを期待するしかない感じ。
9曲目からは、切なくもの哀しい息の詰まりそうな演奏が繰り広げられ彼らの真骨頂全開です。
ジャケット雰囲気有りますね。暗闇からうす暗く浮かび上がる西洋の建築物、教会でしょうか。右下にスポットを浴びてくっきり浮かび上がったやや後ろ向きの人物。
ジャケ買いもありなアルバムです。
PUNK NEW WAVEの台頭とともにPERE UBU,RESIDENTS,CHROME,TELEVISION,MX-80SOUND,SNAKEFINGER等とアメリカの音楽シーンを盛り上げていましたが、現代音楽にベクトルが向いているアート集団という感を強く感じます。
できることなら西洋の古城の中でじっくり聴いてみたい音楽です。
1. The Funeral of a Friend
2. The Ghost Sonata
3. Catalyst
4. An Affair at the Soiree
5. Music Number Two
6. A Drowning
7. The Cascade
8. A Mystic Death
9. Basso Pomade
10. Licorice Stick Ostinato
11. The Laboratory
12. Les Odalisques
13. An Unsigned Postcard
14. Music Number Two
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