忍者ブログ

MUSIC DIVER

こころを空にして音楽の世界を探検すれば、新しい感動があるはず! どこまでも深く深く・・・・・

HOME • Admin • Write • Comment
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

fred frith

Henry Cow(ヘンリーカウ)のFred Frith(フレッドフリス)が、1974年に制作したスタジオ録音作品。
前衛的なギターインプロヴィゼーションのソロ作品です。
まさにアヴァンギャルド!と言えばこのアルバムを真っ先に挙げれそうです。

細工の施されたプリペアドの弦やガラス片、金属などに弦が叩かれたり弾かれたりして不安をかき立てるような、想像力を膨らませるような音像を描いてゆきます。
まるで透明の水の上にいくつかの色絵具を垂らして、予測もつかない鮮やかな模様、新種の色彩を形作ってゆく、そんな音楽。
音像の断片が、きらきらといろんな表情を見せて蜃気楼のように空中を舞っている、そんな音楽。

特に圧巻なのは、最後の曲12分46秒もの大作の「No Birds」。
曲の真ん中くらいで2本のギターを同時演奏しています。
圧倒的な空間の広がりを感じます。イントロから天空に召されていくような音の高揚感がたまりません。
ちょっと中国宮廷音楽に似ています。中国の弦楽器二胡のような響き。
Camberwell Now(キャンバーウェルナウ)の「Wheat Futures(小麦先物)」のサウンドにも似てます。
まさに地球、月、火星、水星、木星、金星、土星等の天体が規則正しく動く時に天空が奏でる音のようです。宇宙を感じます。







1. Hello Music
2. Glass C/W Steel
3. Ghosts
4. Out Of Their Heads (On Locoweed)
5. Not Forgotten
6. Hollow Music
7. Heat C/W Moment
8. No Birds





PR
patti smith group

Patti Smith Group(パティスミスグループ)の4thアルバム。
1979年トッドラングレンのプロデュースでリリース。

これまでデビューアルバム「ホーセス」、2nd「ラジオエチオピア」、3rd「イースター」と素晴しい作品をリリースしてきましたが、この「ウェイヴ」は格別に素晴らしい出来だと思います。
解説書の中で鳥居賀句氏が、世界が終末を迎え破滅のその時までに8枚のアルバムを聴くことが許されたときに夜通し聴き続けるだろうアルバムとして当アルバムを挙げているのもわかる気がします。
他のアルバムは、私の意図するものではありませんが。

1960年代後半に一緒に暮らしていたことのあるロバートメイプルソープ撮影のジャケット写真のイメージに相応しいサウンドが詰まっています。

この「Wave」のリリースの後、ロックシーンから姿を消す理由となるフレッドスミス(元MC5)との9年間の生活。
このフレッドスミスの愛称である「Frederick(フレデリック)」が本作品の一曲目に来ています。
愛する人への並々ならぬ想いが感じられて感きわまる名曲であります。

それに呼応するかのようにアルバムタイトル曲である最後の曲「Wave」でのパティスミスの朗読というか、つぶやきというか、呼びかけというか感情移入してしまうと胸が締め付けられそうな感動をもたらします。
音楽を聴いていてつくづく思うのは、聴く者も感動を受けますが一番に心が動かされているのは、歌う者、演奏する者自身なのではないかと思います。
われわれはその追体験をしているにすぎません。
でも大きな感動をもたらしてくれる、やっぱり凄いですねえ。







1. Frederick
2. Dancing Barefoot
3. So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)
4. Hymn
5. Revenge
6. Citizen Ship
7. Seven Ways of Going
8. Broken Flag
9. Wave

sallyangie

姉Sally Oldfield(サリーオールドフィールド)と弟Mike Oldfield(マイクオールドフィールド)のフォークデュオ、The sallyangie(サリアンジー)の1969年デビューアルバムのリイシュー盤です。
オリジナルのジャケット写真では、二人の少女が(少年?)樽の上に肘をついて身を寄せ合い一人は遠くに視線を、もう一人が隣の少女の顔を見つめているなかなかいい雰囲気のあるジャケットデザインでしたが、デザインが変わってしまい少し残念です。

ただ中身のほうは、未発表曲やマイクオールドフィールドのギターインプヴィゼーションが追加され2CDとなり充実した内容です。
サリーオールドフィールドが19歳、マイクが15歳です。初々しい魅力に満ちているのを感じるとともに、こんなに若くしてこれほど充実した内容の作品を作り上げる豊かな才能に驚きを感ぜずにいられません。

アルバムタイトル曲の「Children of the Sun」は、Mary Hopkin(メリーホプキン)が好きな人にはジャストミートで気に入る曲だと思います。
私がそうですので。

子守歌のようなメルヘンチックなメロディで始まる「Midsummer Night Happening」では、4分経過したころから民族音楽の土着民の歌声のような変わったヴォーカルにサリーの声が変わるところがユニーク。

「Love in Ice Crystals」はクラッシック音楽のバロック音楽のような響きにサリーとマイクの声の掛け合いが初々しくて微笑ましい。

「Changing Colours」そこはかとない魅力でいっぱいです。
癒されます。再びメリ-ホプキン好きにはマストソング。

「Milk Bottle」秋の夜長にぴったり。

「Murder of the children of Sun Fransisco」わずか34秒で曲は終わりますが凝縮されたギタープレイが聴けます。

「Sad Song for Rosie」マイクのギターインプロヴィゼーション曲です。
とてもかっこいいですよ。







ディスク:1
1. Strangers
2. Lady Mary
3. Children of the Sun
4. Lover for All Seasons
5. River Song
6. Banquet on the Water
7. Balloons
8. Midsummer Night's Happening
9. Love in Ice Crystals
10. Changing Colours
11. Chameleon
12. Milk Bottle
13. Murder of the Children of San Fransicso
14. Twilight Song
15. Song of the Healer
16. Stranglers
ディスク:2
1. Children of the Sun [Minus Intro.]
2. Mrs. Moon and the Thatched Soup [Guitar Improvisation]
3. Branches [Guitar Improvisation]
4. Sad Song for Rosie [Guitar Improvisation]
5. Colour of the World
6. Two Ships





ブログ内検索
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
TONIO
性別:
男性
職業:
いろいろ
趣味:
音楽鑑賞、読書、美術館巡り
自己紹介:
小学生の時に何故か北島三郎、五木ひろしに魅了される。

中学生で子供らしくアグネスチャンやピンクレディ等のアイドルに夢中になる。

高校生でPUNK ROCKに出会い衝撃を受ける!お気に入りは、やはりPISTOLS!

大学時代は、みずみずしい感受性の絶頂期の訪れか?・・・・あらゆるジャンルに心躍る。
エスニック、民族音楽。クラシック、現代音楽。JAZZ、FUSION。
あと声明とか云う御経やコーランの読経なんてのも。(これ音楽?RECORD屋に売ってたから音楽なんじゃない?)

社会人となりしばらくしてから、借金苦で泣く泣くCDやRECORDを全部売却。寒く哀しい暗黒の時代到来。

で手放したアーティストたちを5年ほど前からぼちぼち買い戻し始め、買い戻し完了!!!!!
ジャケット、ライナー、解説書すべてが作品なんだ!楽曲だけダウンロードなんてクソっくらえ!!
今は新しい感動を与えてくれるアーティスト発掘中です。


 
最新コメント
[05/14 backlink service]
[07/25 ねこみみYOSHI]
[04/08 birdy]
最新トラックバック
カウンター
アクセス解析
忍者アド
Copyright ©  -- MUSIC DIVER --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by もずねこ
忍者ブログ  / Powered by [PR]