Patti Smith Group(パティスミスグループ)の4thアルバム。
1979年トッドラングレンのプロデュースでリリース。
これまでデビューアルバム「ホーセス」、2nd「ラジオエチオピア」、3rd「イースター」と素晴しい作品をリリースしてきましたが、この「ウェイヴ」は格別に素晴らしい出来だと思います。
解説書の中で鳥居賀句氏が、世界が終末を迎え破滅のその時までに8枚のアルバムを聴くことが許されたときに夜通し聴き続けるだろうアルバムとして当アルバムを挙げているのもわかる気がします。
他のアルバムは、私の意図するものではありませんが。
1960年代後半に一緒に暮らしていたことのあるロバートメイプルソープ撮影のジャケット写真のイメージに相応しいサウンドが詰まっています。
この「Wave」のリリースの後、ロックシーンから姿を消す理由となるフレッドスミス(元MC5)との9年間の生活。
このフレッドスミスの愛称である「Frederick(フレデリック)」が本作品の一曲目に来ています。
愛する人への並々ならぬ想いが感じられて感きわまる名曲であります。
それに呼応するかのようにアルバムタイトル曲である最後の曲「Wave」でのパティスミスの朗読というか、つぶやきというか、呼びかけというか感情移入してしまうと胸が締め付けられそうな感動をもたらします。
音楽を聴いていてつくづく思うのは、聴く者も感動を受けますが一番に心が動かされているのは、歌う者、演奏する者自身なのではないかと思います。
われわれはその追体験をしているにすぎません。
でも大きな感動をもたらしてくれる、やっぱり凄いですねえ。
1. Frederick
2. Dancing Barefoot
3. So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star)
4. Hymn
5. Revenge
6. Citizen Ship
7. Seven Ways of Going
8. Broken Flag
9. Wave
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