アイドル時代の長山洋子のシングル曲集のVOL.2です。
このVOL.2は、アイドルとして一番いい時期の曲が集められているんじゃないでしょうか。
収録曲の「ヴィーナス」なんて長山洋子自身の持ち歌と思ってました。
オランダのロックグループ「Shocking Blue(ショッキングブルー)」の1669年リリースの作品のカヴァーだったんですねえ。
彼女自身の魅力を注入して、完全に自分自身のものにしていると思うんですがどうでしょうか。
ドイツ出身のPatty Ryan(パティライアン)の1986年リリース曲「ユアマイラブ」のカヴァーも容姿、雰囲気の全く違うパティライアンの世界を塗り替えて自分色に染め替えていると思います。
小柄な体格でキュートな歌声を聴かせる小悪魔的な雰囲気が成功してヒットしたのだと思います。
ただ「ミスターマンデー」-カナダ出身のThe Original Cast(オリジナルキャスト)1970年リリース-に関しては、いいんですが少ししっくりこない感じがします。
原曲のあまりの良さに魅せられているからでしょうか?無意識に比べてしまっているのかもしれません。
カヴァー曲の難しさは、カヴァー曲を歌う人が原曲をどう解釈して自分なりにどう消化して表現するかでしょうね。
原曲をはるかに超えて優っているか、うまく消化して新たな魅力を発揮しているケースというのはなかなか少ないと思います。
「ヴィーナス」や「ユアマイラブ」は成功しているカヴァー曲だと思います。
カヴァー曲以外でお薦めは、「トゥルーラヴァー 見つめかえして」ですね。
シングル「ヴィーナス」のB面収録の曲ですが、A面にしてもいい曲でノリが良く情熱的な歌声を楽しめます。
長山洋子が演歌に転身したのをがっかりした人も多いのではないでしょうか。
私もがっかりした一人です。
アイドルでやっていくのは難しいと考えたのでしょうか。
演歌でうまくいっているから彼女自身には良かったんでしょうね。
品のよさだけはずっと変わりませんね。
彼女の演歌もたまには聴いてみましょうか。
上二つの動画の下の方は、演歌歌手としての彼女がほんのひと時アイドルに戻って、「ヴィーナス」を歌う動画です。
しかしなんという色気なんでしょう!
少しおミズのにおいがします。
演歌に転身してよかったかも。演歌の方が品のよさが発揮できていると思います。
アイドルでやり続けて行くにしても余りに色気がありすぎるのでは?
戦略が難しいと思います。
歳とってから若い頃の歌を歌うのは、たいがいコケるんですがさすがですね。
もともと歌唱力抜群ですし、この色気と美しさ。
冴えてます。
1. 素顔のままで
2. 夢うつつ
3. 夢にのりたい
4. フライ・ミー・アゲイン
5. ヴィーナス
6. トゥルー・ラヴァー~見つめかえして
7. ユア・マイ・ラヴ
8. ミスター・マンデー
9. 悲しき恋人たち
10. 心象風景(ココロノスケッチ)