英国の前衛バンド、キャバレーヴォルテールのEPレコードとしてリリースされたものでA面B面ともに20分超の曲が1曲ずつ収録されています。
「Western Mantra」と「Eastern Mantra」という曲なんですが、後に再発されたCDでは何故か曲順が逆みたいです。
両曲とも反復の効果を使った魔術のような音楽になってます。
「Western Mantra」は軽快なエレクトロニクスのビートに乗せて延々ヴォイスが続いてゆきます。比較的聴きやすいのですが、「Eastern Mantra」
に至っては地響きのようなねちこいビートにお経のようなヴォイスが絡まり途中、民族の合唱のような響きが嵐のようにまとわりついてきて聴き難いリスナーもいるかも知れません。
私には快感ですが。
「反復」の技法はよくお目にかかりますが、あんまり単調すぎると退屈に終わる危険を孕んでます。
この作品では、どっぷりと魔術につかる事が出来ます。
「反復」と言えば、コンテンポラリーミュージックの偉大な作曲家スティーブライヒが思い浮かびますが、ライヒの微妙に変化してゆく反復音楽を味わう時とまた違った快感です。ライヒについてはまたの機会にご紹介したいと思います。
こういった曲の6時間位のバージョンがあって、ずーと曲を流しながら瞑想するってのもいいんじゃないでしょうか?
眠ってしまうと悪夢を見るか??
眠ってしまわなくても幻覚が見えるか???
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