元This Heat(ディスヒート)のCharles Bullen(チャールズバレン)率いるCircadian Rhythm(サーカディアンリズム)の作品です。
他に全く同名のグループが、アルバム出してますので購入されるときはご注意を。そちらの方はヴォーカルありのロックです。
さてこのアルバムは、隠れた名盤だと感じます。
Circadian Rhythm = 概日リズム。人間は、24時間周期で変動する生理現象のリズムを自らの内側に持っているそうです。
その内側に持っている「時を刻む仕組み」、これがInternal Clock(体内時計)です。
曲は、文字通り時を刻むかのようにひたすらリズムを刻んでゆきます。
オープニングは、ジャズの曲のような出だしから始まります。
チャールズバレンは、インスツルメンツ、プログラミング、プロダクション&ミキシングを担当していて他には各々フルート、サックス、トロンボーン、メロディカ等担当している参加者もいるようですが、演奏している人の「人間の気配」とでもいうものが全く感じられません。
緻密に計算したコンピューターミュージックのようでもありますが、この音楽はまさに生命の営みそのもの様に思えてなりません。
一例を挙げますと、白血球。
微生物が体内のどこか器官の一部を浸食しようとすると、白血球が大量に
出動してこれをやっつける。こういう仕組みが生まれながらにして備わっている。
ご主人様であるその人間本人が、ぼんやりTVなんぞ見ている時にそんな働きをしてくれる。
自分であって自分でないような感じ。与えられた生命である自分。
だからここでの刻まれるリズムは、既に自分の中に流れているリズムなのではないかと感じます。
普通のアルバムのようにお気に入りの曲とかいうものは存在しません。
全曲通して聴いて何か不思議な感動がじわっと湧きあがってきます。
隠れた名盤だと思います。
音楽ジャンルは、元ディスヒートという流れから便宜上Rockにしていますがあらゆるジャンルを超えた逸品ではないでしょうか。
1.Undercurrents
2.AEA
3.Cymbophone
4.The Daily Ground
5.Belltree
6.Pure
7.Timeslice
8.Tumescence
9.Calumet
10.Pure Reprise
11.Timeslice Reprise
12.Clear
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