Throbbing Gristle(スロッビンググリッスル)のGenesis P-Oridge(ジェネシスピーターオリッジ)の結成したバンド、Psychic TV(サイキック ティヴィ)のセカンドアルバムです。
このアルバムではホロフォニクスという特異な録音技術がつかわれていて
、独特の音世界になっています。
ホロフォニクスは、1980年代にアルゼンチンのヒューゴズッカレリという人が開発した録音技術の商標です。当時話題になったのですが今はどうなのでしょう?
このアルバムでは、ロマンチックなメロディの甘いPOPS風、宗教音楽風、
スロッビンググリッスルの「Second Anual Report」風、サウンドコラージュ風、ミュージックコンクレート風と様々な要素が入っています。
ホロフォニクスの技術を使った臨場感あふれるサウンド。
ヘッドフォンで聴いていてもヘッドフォンから聞こえてくる音ではなく、自分のそばで発している音として聞こえてきます。
鉄砲を撃つ音、犬が吠えまくる音。
焚火の火が燃え始めるパチパチという、普通何の変哲もない音。ところが
聴いていると、自分のすぐそばで燃えている錯覚を起こすくらいリアルな音。
この感覚は、実際に体験した人にしかわかりません。
目を閉じたら、実際に体に火がつき始めていそうで恐怖を覚え思わず目を開けて自分が燃えていないか確認してしまいます。
それくらいリアル。
くれぐれもくわえ煙草の不始末をしながら目を閉じて聴かないでくださいね。
自分が燃えているかもしれない、錯覚が現実になる可能性があります。
他に棺桶の中に砂をぱらぱらと埋めてゆく音があるんですが、これがまた凄いんです。
自分のおでこから上がスパッと切られて蓋のように開けられ、まさにそこに砂をぱら、ぱらぱら、ぱらぱらっと何者かに注ぎ込まれているかのような感覚を味わえます。
これらは曲とは呼べませんがね。
まあ体験してみてください。
ピンクフロイドやマイケルジャクソンの曲でもホロフォニクスの技術が使われたそうです。
1.Hymn 23
2.Orchids
3.Botanica
4.Iron Glove
5.Always is Always
6.White Nights
7.Finale
8.Eleusis
9.Medmenham
10.Ancient Lights
11.Proof of Survival
12.Survival
13.Eden1 Eden2 Eden3
14.clouds Without Water
15.Black Moon
16.Silver and Gold
17.in the Nursery
18.Circle
19.circle
PR