Rock史上に燦然と輝く永久不滅の名盤PILのセカンドアルバムです。
誰もが好きになる作品でないことは明らかで、逆にこの作品が聴く者を厳しく選ぶ特殊な音世界が展開されています。
このアルバムを聴いたことのない人は、ある意味幸せなのではないでしょうか?
何故ならこの稀有な音世界を初めて体験するその素晴らしき刹那が待っているのですから。
私は、この作品をめったやたらに聴かないようにしています。恐れ多いような気がして。重要文化財でも「100年に一度の一般公開」とかあるじゃないですか。
ある中古レコード屋でこのCDが正面向きで飾ってあって絶妙なキャッチコピーをつけてました。
「人類必聴」まずは一曲目のアルバトロスは10分32秒もの長さの大作です。地の底を這うような異様な暗さの中で銀色にスパークするようなギターが強烈ですね。
今となっては10分くらいは長いとは思わなくなりましたね。
PIL再結成されたようですしこの曲のみで1時間一曲くらいのヴァージョン出してくれないかなあ.....................
私は2枚組LPレコードで持っていたんですが(後手放す。また後CDで入手。)アルバトロスが終わるとガラガラとレコードプレーヤーのアームが上がる音がして少し興ざめでした。
CDだと重低音はアナログに比べ劣るけど、一気に最後の曲レディオ4まで
疾走するがごとく聴ける。
狂乱に満ちたサウンドに高ぶりすぎた精神を鎮めるがごとく、最後のレディオ4という曲ががあまりに美しくすぎてすべてが天に召されていく錯覚を起こす。
このクラシック音楽のような美しい曲は、クラシック音楽も大好きな私にとっては心地よい。
ファーストアルバムの最後を飾るへんてこりんな曲とは大違いです。
1.Albatross
2.Memories
3.Swan Lake
4.Poptones
5.Careering
6.Socialist
7.Graveyard
8.The Suit
9.Bad Baby
10.No Birds
11.Chant
12.Radio 4
初めてこのアルバムを聴く人は、まずファーストアルバムを聴いてからにしましょう。
その方がいいと思います。
いやいいに違いない。
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