Sex Pistolsからの決別を図ったJohn Lydon(ジョンライドン)率いるPublic Image Limitedの記念すべきファーストアルバムです。
人によっては、この作品こそ彼らの最高傑作だと主張する人もいるくらい
あらゆる意味で衝撃的なサウンドです。
ジャケット表面には、髪を七三に分けまじめで神経質そうなビジネスマン風のジョンライドンが、裏面にはちょっと怪しい雰囲気の成金実業家風Jah Wobble(ジャーウーブル)がセンス良く見事に収まり過去のイメージを払拭する手助けをしています。
ジャケットデザインとしてピカ一なのではないでしょうか。
サウンドのほうですが、悶絶するような超ハードサウンド「Theme」からスタートします。
懺悔のような狂人の咆哮のようなヴォーカルが延々と続きます。
この抗しがたい音のぎらぎらした輝きと、せきを切った音の洪水はいったい何なんでしょうか。
まるで絞り出すかのような演奏が続きます。
「Annalisa」や「Low Life」の凄まじいまでのハンマービートに打ちひしがれそうです。
強大なパワーです。
アルバムタイトル曲「Public Image」は、ときどき量販小売店などの店内BGM有線放送で流れているのを聴くことがあります。
でも違和感ありません。
このアルバムがパブリックイメージリミテッドの可能性の発芽のスタートでした。
そして究極の名盤、セカンドアルバム「Metal Box」へと歴史は進むことになるのです。
1.Theme
2.Religion Ⅰ
3.religion Ⅱ
4.annalisa
5.Public Image
6.Low Life
7.Attack
8.Fodderstompf
最後の曲だけはこのアルバムになぜ収まっているのか分からないです。
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