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MUSIC DIVER

こころを空にして音楽の世界を探検すれば、新しい感動があるはず! どこまでも深く深く・・・・・

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the pop group

後にも先にもこんなバンドは出ないだろうと感じさせる恐るべきバンド、
The Pop Group(ザ ポップグループ)のファーストアルバムです。
時代をずったずたに切り裂いてくれてしまっています。

私が初めてこの作品を耳にしたのは、ラジオ放送で全曲紹介されていた時でした。
一聴してはっきり何のことやらわかりませんでした。理解できませんでした。ノるわけでもなく気分が高揚するわけでもなく.......
一回聴いてピンとこなかったからといって避けていたら、この凄い音楽を逃してしまったことでしょう。何故か気になってしょうがないので何回も繰り返し聴いていました。
5、6回位聴いたあたりで自分の固定観念や予定調和が崩れ始め、ノれないリズム、理解不能のアジテーションヴォーカル、ねじれた音空間、すべてが快感に変わり始めました。

このような"インスパイアー"とでもいうべき体験は、鬼才三島由紀夫の文学に触れたときにも経験したことがあります。

とにかく彼らの感覚が尋常じゃなかったのではないでしょうか。
若くて未完成だからこその「未完成」という名の完成形。







バンド名The Pop GroupのPopという言葉から想像されるイメージと全く真逆の音を吐き出す彼ら。
それは、人間の根源的な心の叫びに他ならないでしょう。

このアルバムのCD化にあたってオリジナルには未収録だったシングル曲の
シー・イズ・ビヨンド・グッド・アンド・イーヴィルを冒頭に持ってきているのは、オリジナル一曲目の「戦火は消えない」のイントロ部分の魅力が消えてしまって惜しいです。

未聴の方は、まずはこの世界を体験してください。
この体験は、 大事件 だと思いますよ。


  1. She is Beyond Good and Evil
  2. Thief of Fire(戦火は消えない)
  3. Snowgirl(スノーガール)
  4. Blood Money(外人部隊の叫び)
  5. We are time(狂気の時)
  6. Savage Sea(狂った海に立ち向かった兵士)
  7. Word Disobey Me(言葉は裏切り)
  8. Don't Call me Pain(兵士のあがき)
  9. The Boys From Brazil(人類回帰)
  10. Don't Sell Your Dreams(夢を売り渡すな)








      怖~い音楽ですね。藁人形に釘を打ちつけている人を見かけたらきっとこういう音楽が流れているでしょう。

      生きているうちに全部聴きましょう。絶対に。










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this heat

永遠の前衛バンドThis Heat(ディスヒート)のセカンドアルバムです。
本作品は1981年オリジナルリリースされその後約10年ごとにCD化、リイシューされています。
これまた29年も前の作品であるとは本当に信じられない。

ファーストアルバムに比べて歌の比重が高くなりPOPで聴きやすくなったという意見が多いのですが、爆発的なヴォルテージは少しも衰えていません。ときどき垣間見せる狂気的な空間に震撼させられます。
ディスヒートを解散した後のソロ作品の素晴しさを見てもチャールズヘイワードの才能の凄さを感ぜずにはいられません。

ジャケットのデザインも人物や原爆の雲などのコラージュになっていて鬼気迫る内容です。
私はこのアルバムを最初レコードで購入、その後手放しリマスター盤紙ジャケデジパック仕様で買い戻しましたが、レコードの方のジャケット写真は迫力満点でしたね。







メンバーであったガレスウィリアムズは、2001年12月に脳腫瘍と肺癌のためにお亡くなりになられました。
こころよりご冥福をお祈りいたします。

またこの作品も数十年後も輝き続ける事だろう.............

1.Sleep(眠れ)
2.Paper Hat(紙の帽子)
3.Triumph(勝利)
4.S.P.Q.R(S.P.Q.R)
5.Cenotaph(慰霊碑)
6.Shrink Wrap(シュリンクラップ)
7.Radio Prague(ラジオプラハ)
8.Makeshift Swahili(その場しのぎのスワヒリ語)
9.Independence(独立宣言)
10.A New Kind of Water(新種の水)
11.Hi Baku Shyo(被爆症)


this heat

ポストパンクの大本命、今もって決して褪せることのない永遠の前衛バンドThis Heat(ディスヒート)のファーストアルバムです。
現在も現役のCharles Hayward(チャールズヘイワード)とCharles Bullen
(チャールズバレン)、Gareth Williams(ギャレスウィリアムス)の3人組。

このディスヒートの「Heat(ヒート)」= 「熱」は、ドロドロに溶けた溶岩の「熱」と氷点下で凍傷を起こしてしまいそうな氷の負の「熱」を併せ持った状態を連想させる。
そんな最高のヴォルテージを吐き出しています。ここで展開されている音世界は問答無用の格闘技ですよ。何処までも追って来て攻撃してくる。


デヴィッドカニンガムとアンソニームーアのプロデュースも高く評価されています。
ただ何よりもチャールズヘイワードの表現力の素晴しさに脱帽。
この作品が今から30年以上も前のものであるとは信じられない!!!!!!!!!
今でも新しい!!!!!!!

全曲お薦め。というよりこのアルバム自体が小宇宙のようです。
といっても私が特に気に入っているのが、3曲目Not Wavingです。
こんなヴォーカルの声、スタイル、醸し出す不可思議さ聴いたことがないです。







1.Test Card(テストパターン) 
2.Horizontal Hold(水平維持調整)
3.Not Waving(手を振ってるんじゃない)
4.Water(水)
5.Twilight Furniture(黄昏の備品)
6.24 Track Loop(24トラックループ)
7.Diet of Worms(ヴォルムスの帝国議会)
8.Music Like Escaping Gas(漏れ出す気体のような音楽)
9.Rainforest(熱帯雨林)
10.The Fall of Saigon(サイゴン陥落)
11.Testcard(テストパターン)

この先数十年たってもこの音楽は新しく衝撃的であり続けるだろう.....




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プロフィール
HN:
TONIO
性別:
男性
職業:
いろいろ
趣味:
音楽鑑賞、読書、美術館巡り
自己紹介:
小学生の時に何故か北島三郎、五木ひろしに魅了される。

中学生で子供らしくアグネスチャンやピンクレディ等のアイドルに夢中になる。

高校生でPUNK ROCKに出会い衝撃を受ける!お気に入りは、やはりPISTOLS!

大学時代は、みずみずしい感受性の絶頂期の訪れか?・・・・あらゆるジャンルに心躍る。
エスニック、民族音楽。クラシック、現代音楽。JAZZ、FUSION。
あと声明とか云う御経やコーランの読経なんてのも。(これ音楽?RECORD屋に売ってたから音楽なんじゃない?)

社会人となりしばらくしてから、借金苦で泣く泣くCDやRECORDを全部売却。寒く哀しい暗黒の時代到来。

で手放したアーティストたちを5年ほど前からぼちぼち買い戻し始め、買い戻し完了!!!!!
ジャケット、ライナー、解説書すべてが作品なんだ!楽曲だけダウンロードなんてクソっくらえ!!
今は新しい感動を与えてくれるアーティスト発掘中です。


 
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