オリジナルメンバーによる25年ぶりとなるスタジオ録音、2008年リリース。
18日間という短期間で仕上げた作品だそうです。
ジャケットは、ニューヨークのセントラルパーク、ベセスダ噴水の天使像をモチーフにしているとのことです。この像は、2.4メートルの高さで実在しそうな巨人ですね。
この作品に収められている曲のイメージにぴったり合ってるんですよねえこれが。
全体的にドロドロしたものが抜けて洗練されているきらいもあり、昔ながらのファンには不評みたいですが、なかなかどうしてヴォーカルやバックコーラスの低音の魅力を強調しすぎたジョークとも思えるやりすぎの感じもありますがそれが逆にカッコよく聞こえてきます。
4曲目「International Bulletproof Tarent」は低音のバックコーラスが渋すぎ。
6曲目「Saved」なんて陽炎の中に漂う霊の様な生命体が妖しく歌う、かっこよすぎ。
全曲通して、ジャケットの天使像が自由無碍に空中に浮かんでいる様がイメージできます。
そして陽炎のように消えていきます。
消えてしまったら1曲目から又聴きなおすだけです。
1. Too much 21st Century
2. Adrenalin
3. Undone
4. International Bullet Proof Talent
5. Endless Summer Of The Damned
6. Saved
7. Mirror Remains
8. Black Stone Heart
9. The Dog's A Vapour
10. ZikirBonus Track for Japan only
11. Endless Summer Of The Damned (Live)
ヴォーカルのPeter Murphy(ピーターマーフィー)さんってバンドを始める一年前まで働き虫だったようです。
朝6時に起きて18時間も労働、働きずくめ。
いろんなものの上に寝たり。
今の日本の劣悪な雇用事情を連想させますなあ。
才能の開花、可能性開眼、日常打破ですな。
私も暗闇のごとく現れ白い陽炎のように去りゆこう。
この腐った現代の呪縛から逃れるために身を軽くして。
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