The flying Lizards(フライングリザーズ)1980年発表のデビュー作です。これまた30年も昔の作品だとは!
この時期は次から次へと新しい感覚を持ったバンドが出てきて、わくわくするようなミュージックシーンだったのではないでしょうか。
楽器を触ったこともない若者が次々とバンドを作って自己表現をしてゆく、テクニックなど無くても人の心を動かせる、そんなスピリットのお手本となるのがこのフライングリザーズではないでしょうか?
もっともフライングリザーズ=デヴィッドカニンガムは、アートスクールで学んでいたようですけど。
ただ大金をかけなくてもこんなにユニークな作品を作ってしまうところが先駆者としてすごいと思います。
大ヒット曲「マネー」の制作費は、なんとわずか6ポンド弱だった!
子供のポッケに入っている小銭程度でつくっちゃった、でこの素晴らしい出来!衝撃!
いきなりダイニングルームで夫が、早く飯作れと金属食器で流し台をたたくかのような金属音から始まり、やる気のない鼻声女のヴォイスが絡む。
プロモーションヴィデオを11PMという番組で初めて見たとき、面白いのが出てきた!とニンマリしたものでした。
5曲目「サマータイムブルース」ではドラムの代わりにダンボールを叩いていて面白いです。
他にお薦めは1曲目「マンダレイソング」:ぶっ飛んでます。
10曲目「ザ.ウィンドウ」:オペラ曲のような美しさの裏に見え隠れする胸騒ぎを感じさせる毒がたまりません。
1.Mandelay Song
2.Her Story
3.TV
4.Russia
5.Summertime Blues
6.Money
7.The Flood
8.Trouble
9.Events During Flood
10.The Window
11.All Guitars
12.Tube
13.Money(Single Edit)
オリジナルでは10曲目までです。
セカンドアルバムとして最高傑作「Fourth wall」を発表しますが、後のフライングリザーズとしての、ソロとしての作品は現代音楽的な方向に舵を取っていて従来のファンにはとっつきにくいかもしれません。
私は現代音楽自体は好きなんですが。
後2、3枚はROCK的な作品を出して欲しかったなという気もします。
This heat(ディスヒート)のファーストアルバムのプロデューサーとしてもアンソニームーアとともに大きな功績を残しました。
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