何という暗さなんでしょう。
この暗さは、「Joy Division(ジョイディヴィジョン)」の「Closer(クローサー)」ですら遙か及ばないのではないでしょうか?
一曲目の「It Has not Taken Long」から寒気がしてきます。この人の声そのものの持つ迫力が凄すぎます。
哀しい金切り声、呻き声にも似た反復サウンドにのって、ニコの声が暗黒の底から響き渡ってきます。
二曲目「Secret Side」、三曲目「You Forgot to Answer 」と進むにつれてどうしようもない絶望感に襲われます。
そしてとどめの「The End」。
「The End」は、The Doors の名曲ですがニコのほうがはるかに優っています。
アルバムを全部聴き終わったら妙なカタルシスを得ることができるんですが、極限の感情を吐き出すことによって精神面で何か変化が起きるのでしょうか?
泣き叫んだらケロッとすっきりすることもあるように。
とにかく聴いてみてください。
1.It Has not Taken Long
2.Secret Side
3.You Forgot to Answer
4.Innocent and Vain
5.Valley of the King
6.We've Got the Gold
7.The End
8.Lied der Deutschen
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