元祖インダストリアルバンド、Throbbing Gristle(スロッビンググリッスル)のライブアルバムです。
ライブといっても友人知人を集めてスタジオで演奏を披露したときの模様を録音したもので、スタジオアルバムと言っても好いのではないでしょうか。
このときの演奏のVIDEOもでています。私もそのVIDEOを持っていますがビデオテープでとても画像の質の悪いタイプで見にくいですね。音も悪いし。
この作品は確かオリジナルのレコードではライブで演奏した8曲のみでしたが、CDで発売されているのには、加えて「Adrenalin」「subhuman」の2曲がついているヴァージョンと超破壊的サウンド「Discipline」の別ヴァージョン2曲が付いているヴァージョンの2種類あるみたいです。
スロッビンググリッスルというと音楽レヴューで取り上げられるのが大体決まってサードアルバムの20Jazz funk Greatsなんですが、このアルバムはもっと注目されるべきと思います。
ここでは魂のないシンセサイザーやギターなどの楽器から発せられるノイズの嵐が、まるで呪いにかかって魂を吹き込まれたおろちのようにのたうち回ります。
イントロからいきなり不安を掻き立てるファンファーレが立ち込めコージーのギターが忍び寄り錯乱状態に突入します。
まるで人体実験のモルモットにされているかのような。
逃れる術はもうありません。
1.Cornets
2.The Old Man smiled
3.After Cease to Exist
4.The World is a War Film
5.Dreammachine
6.Still Walking
7.Don't do as You're told,Do as You Think
8.Painless Childbirth
9.Adrenalin
10.Subhuman
9,10曲目が2ヴァージョンの「Discipline」2曲が収録されている方がお薦め。紙ジャケットで出てるようですけれど見かけませんねえ。
PR