MUSIC DIVER

アメリカに住んでいるイラン系のアーティスト、ナッセル　ラステガーネジャッドのサントゥール演奏と歌の作品です。

サントゥールという楽器は、カーヌーン等とともに楽器分類でツィター属とされ民族楽器として今も高い人気があるようです。
アラビア世界の神秘的な雰囲気や高揚感を表現するのにぴったりな楽器だと思います。
ペルシャ古典音楽というと複雑な音楽理論でとっつきにくいイメージがありますが、このアルバムではすんなりとサントゥールの美しい音色に巻き込まれてゆきます。

特に圧巻なのは、1曲目7分位経過したところからのナッセル　ラステガーネジャッドの歌声でしょう。
圧倒的な歌唱力に裏付けされた歌声が、まるで砂漠の遠く彼方から避けがたい巨人となって迫ってくるように聴く者を釘付けにするのです。
鶯の声にたとえられるその声は、何事にもぶれることのない強い信念を感じさせます。
地声で砂漠の端から端まで届くのではないかと思わせるような勢いです。

1.国外で迎えたお正月
2.フマユーンの音階によるチャハルメズラー
3.最愛の人の魂
4.夢見る少女

この人のアルバムは他に「in a Persian Garden 」というのが1枚見当たるだけで日本で見かけることは、少ないのではないでしょうか。
動画も探してみましたが見当たりません。

マレーシアの歌姫シーラマジッドのアルバム「シナラン」です。
このアルバムは、「EMOSI」「WARNA」「LEGENDA」収録曲からのベストアルバムとなっています。
アルバムタイトルの「シナラン」一曲だけのためにでもこのアルバムを手に入れる価値はあるでしょう。
昔勤めていた会社のBGMで流れる有線放送を聴いていたら、このしゃれた曲がかかっていて気になっていたので再びかかった時、有線放送の人に電話で曲名を尋ねたらこの「シナラン」でした。

---

---

マレーシアの民族的な、ワールドミュージック的な音楽というよりもどちらかと言うと西欧的なPOPSかジャズヴォーカルの雰囲気です。
この人の曲はいろんなヴァージョンを出したら面白いんじゃないでしょうか。
ボサノヴァ風、フレンチ風、カンツォーネ風とかね。一部の地域ではなくワールドワイドに活躍できる歌手だと思います。

この「シナラン」という曲は、恋の成就の喜びを歌い上げた希望に満ちた曲です。アルバムでは切々と歌われていますが、紹介動画では喜びの感情をストレートに表現していて見ていて楽しくなります。

また紙ジャケットデジパック仕様のデザインと材質の感触が、シックでおしゃれでとてもお気に入りです。
抑えた感じの色使いも渋くてとてもniceです。

この作品が日本に登場したのは彼女が24才くらいの頃で、今は40代半ばくらいですね。

1998年のデビューアルバムです。事実上のデビュー作はサウンドトラックを集めた未発表の「ENYA」らしいですけど。1000万枚超のビッグセールスを記録しエンヤは一躍有名になります。日本でも人気が高いですね。

アイルランドの伝統にクラシック的な要素とシンセサイザーの技術を加味して独特の世界を展開しています。
凝った多重録音で心地よい癒しをもたらしてくれるヒーリングミュージックのような感じです。
どこかグレゴリオ聖歌を連想させるような雰囲気です。グレゴリオ聖歌は
少し退屈だという方にも、エンヤは楽しめるのではないでしょうか？
すでにエンヤファンの方は、ぜひグレゴリオ聖歌の方もどうぞ。

---

---

なんて幻想的なんでしょう。
このオリノコフロウのシングルは大ヒットを記録しました。多重録音を何百回も重ねたと言いますから驚きです。妥協なしですね。
後にたくさんのエンヤタイプの音楽が出てきましたが、やっぱりエンヤ最高なのではないでしょうか？

余談ですが同じアイルランド出身でロックバンドのBOOMTOWN RATS（ブームタウンラッツ）という人気グループがいました。全然エンヤと関係ないけど私のお気に入りです..........

グレゴリオ聖歌もよろしくお願いいたします。

1.Watermark
2.Cursum Perficio
3.On Your Shore
4.Storms in Africa
5.Exile
6.Miss Clare Remembers
7.Orinoco Flow
8.Evening Falls
9.River
10.Longships
11.Na Laetha Gael M ige
12.Storms in Africa Pt 2