現代音楽の作曲家、Eric Satie(エリックサティ)の高橋アキ(現代音楽のピアニスト第一人者)によるベスト盤です。
エリックサティは1866年5月フランスのノルマンディー地方オンフルール
生まれ。
13歳の時にパリ音楽院に入学しましたが、音楽よりも読書に熱中したそうです。後に彼の変った生き方が展開してゆきます。
兵隊に入りましたが寒い夜に裸で立ち続け病気になり除隊。学校には戻らず、モンマルトルのカフェ「黒猫」でピアニストとして生活費を稼いでいきました。秘術的な宗教団体「バラ十字団」に入ったり自身で教祖になった架空の教団をつくったりもしました。
彼の作品の題名も奇妙な表現が使われています。
また楽譜につけられた注釈も奇妙なものであったといいます。「アンダンテ」とか「クレッシェンド」とかいうような指示記号の代わりに「歯が痛むうぐいすのように弾きなさい」とか言ったいかにもユニークな注釈が並んでいたということです。
サティを知らない人もその曲をどこかで耳にしている人も多いのではないでしょうか。
TVドラマのワンシーンで流れていることが時々あります。人情の機微を表すシーンとか、人生の微妙なシチュエーションを表すシーンとかで流れているのが多いように思います。
ジムノぺディは、1888年作曲の作品で彼がカフェ「黒猫」のピアニストとして生活費を稼いでいたころの作品です。
一聴すれば「ああ、聴いたことがある。」という方も多いことでしょう。
最も親しまれている初期の作品です。
何回聴いてもこの不思議でユニークな曲は新たな表情を見せてくれます。
1.3つのジムノぺディ
2.4つのプレリュード
3.世紀ごとの時間と瞬間の時間
4.夢見る魚
5.逃げ出させる歌
6.ひからびた胎児
7.ジュ.トゥ.ヴ
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