元Henry Cow(ヘンリーカウ)、The Work(ザ.ワーク)のTim Hodgkinson
(ティムホジキンソン)の1998年Recommendedレーベルからの作品です。
現代音楽の作品ですが、ザ.ワークのアルバムで見られた混沌とした前衛的な世界は健在だと思います。
派手さはありませんが、極度に張り詰めた緊張感と鋭利な音が渦巻いていてこちらの感性に容赦なくグサッと切り込んでくるようです。
2曲目「Shhh」では、すすり泣きのようなヴォイスが異様な空間を醸し出しています。
3曲目「For Looking Inside」ではPrepared PianoならぬPrepared Viola
(プリペアードヴィオラ)が3つ使われています。
不協和音の演奏で独特の不安感へといざないます。
5曲目「Mala;Elated」ではHarpsichord(ハープシコード)が緻密な音色で随所随所、執拗に繰り返されそこにシンバルやメタルプレート、オルガン、クラリネットが絡みつき壮大なオーケストレーションを構成しています。
はっきり言って現代音楽は、ロックやポップスその他の音楽に比べ安易に人に勧めにくいと思います。
クラシック音楽と比べてみてもです。
無機質で情緒に自然と響いてこないからなのでしょうか?
ロックやポップスのようにノれないですし、クラシックのように癒されることもなさそうですし。あくまでも一般的な傾向を言ってるのですが。
私は現代音楽が好きです。
独特な音の世界に親しむ人がもっと増えたらいいのにと思います。
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