語りつくされた感があるこのアルバム、まさに心の奥底の欲求をストレートに表現したロックという感じですね。
ただ、このアルバムをオーディオメディアとして聴くというだけの行為は淋しい気がします。
彼らが1970年代後半に登場してきたのと同時進行で曲を聴き、雑誌でインタヴューやアーティスト情報を見てきたわけなんですが、英国にて実際のムーヴメントに呑み込まれる原体験をしていないことが大変残念でなりません。
当時マスコミ、メディアが騒いでただけという批評もありますが、大きなエネルギーが渦巻く社会現象だったのは間違いないと思います。
体験(英国での原体験:ライブを見に行くという程度でなく。)VS記録(CD等のメディアを通じて体験する。)
旅行に行っても美しい景色を大事にする余り、永久に記録に残そうと写真やヴィデオを撮る事ばかりに懸命になる。
それも良いけれどその瞬間の感動を大切にする、これは大事なことだと思います。
原体験していない、ああ残念。
ピストルズの曲を初めて聞いたのは、ラジオから流れてきた「拝啓EMI殿」。
余りにへんてこりんな歌なので、スピーカを通して出していた音をあわてて小さくしました。
それから病み付きになりました。
話変わりますが、それにしてもジョニーロットンの西川きよしバリの目玉
の動きはすごいなと思います。あれが彼のチャームポイント?にもなっているのではないでしょうか。
1.さらばベルリンの陽
2.ボディーズ
3.分かってたまるか
4.ライアー
5.ゴッドセイブザクイーン
6.怒りの火
7.セブンティーン
8.アナーキーイン.ザ.UK
9.サブミッション
10.プリティベイカント
11.ニューヨーク
12.拝啓EMI殿
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