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MUSIC DIVER

こころを空にして音楽の世界を探検すれば、新しい感動があるはず! どこまでも深く深く・・・・・

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pil

Sex Pistolsからの決別を図ったJohn Lydon(ジョンライドン)率いるPublic Image Limitedの記念すべきファーストアルバムです。
人によっては、この作品こそ彼らの最高傑作だと主張する人もいるくらい
あらゆる意味で衝撃的なサウンドです。

ジャケット表面には、髪を七三に分けまじめで神経質そうなビジネスマン風のジョンライドンが、裏面にはちょっと怪しい雰囲気の成金実業家風Jah Wobble(ジャーウーブル)がセンス良く見事に収まり過去のイメージを払拭する手助けをしています。
ジャケットデザインとしてピカ一なのではないでしょうか。

サウンドのほうですが、悶絶するような超ハードサウンド「Theme」からスタートします。
懺悔のような狂人の咆哮のようなヴォーカルが延々と続きます。
この抗しがたい音のぎらぎらした輝きと、せきを切った音の洪水はいったい何なんでしょうか。
まるで絞り出すかのような演奏が続きます。

「Annalisa」や「Low Life」の凄まじいまでのハンマービートに打ちひしがれそうです。
強大なパワーです。

アルバムタイトル曲「Public Image」は、ときどき量販小売店などの店内BGM有線放送で流れているのを聴くことがあります。
でも違和感ありません。

このアルバムがパブリックイメージリミテッドの可能性の発芽のスタートでした。
そして究極の名盤、セカンドアルバム「Metal Box」へと歴史は進むことになるのです。







1.Theme
2.Religion Ⅰ
3.religion Ⅱ
4.annalisa
5.Public Image
6.Low Life
7.Attack
8.Fodderstompf

最後の曲だけはこのアルバムになぜ収まっているのか分からないです。


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the hat shoes

アヴァンギャルドミュージックの極めつけ。
1992年スイスRecRecレーベルからリリース。なかなかお目にかかる事がない作品でしたが、2007年遂にAd Hoc RecordsからリマスターCDデジパック仕様再発です。
めでたしめでたし。

メンバーが豪華です。
The work(ザ.ワーク)のBill Gilonisがギター、バス、ピアノ、サキソフォン。
Aksak Maboul(アクサクマブール)のCatherine Jauniauxがヴォイス。
Skelton Crew(スケルトンクルー)のTom Cora(トムコラ)がチェロ、11曲目「Experts」でピアノ、ギター、ヴォーカル。
Quiet Sun(クワイエットサン)、This Heat(ディスヒート)、Camberwell Now(キャンバーウェルナウ)のCharles Hayward(チャールズヘイワード)がドラム、パーカッション、メロディカそして「Sugar Sugar」、「Experts」という曲ではヴォーカルを。

ゲストにPere Ubu(ペレウブ)のDavid Thomas(デヴィッドトーマス)が、
「The Pigeons,Mr.McKenzie」でヴォーカルを(ペレウブみたいになっちゃってます。)。Henry Cow(ヘンリーカウ)、The work(ザ.ワーク)
のTim Hodgkinson(ティムホジキンソン)が「Experts」でフラットギターを。

ジャケットの方なんですが、何やら秘境の奇怪な生物か地下組織の悪意ある実験の末の突然変異生物なのか?
グロテスクな生き物がジャケット写真を飾っています。
そしてl曲目。気色の悪い(おっと失礼)女性ヴォーカルが見知らぬ国の訛りの入った民謡みたいで異様な雰囲気を醸し出しています。
そして現代音楽のような歌劇のような鼻歌のような言葉遊びのような狂乱の喧噪のようなお経のような呪文のような沖縄民謡のような............
不思議なヴォーカルが続きます。
悪酔いしそうです。

チャールズヘイワードは、「Sugar Sugar」、「Experts」でヴォーカルをとっています。
前者の曲での歌い方は、This Heatやソロアルバムでのそれとはフィーリングが違います。このアルバムの雰囲気に合わせているのか女性ヴォーカルの毒気にやられたのか?
後者の曲は、緊張感ある曲。ヘイワードのだみ声が冴えてます。
ソロアルバムで多く見受けられるヴォーカルスタイルです。
いいですよ。






circadian rhythm

元This Heat(ディスヒート)のCharles Bullen(チャールズバレン)率いるCircadian Rhythm(サーカディアンリズム)の作品です。
他に全く同名のグループが、アルバム出してますので購入されるときはご注意を。そちらの方はヴォーカルありのロックです。

さてこのアルバムは、隠れた名盤だと感じます。
Circadian Rhythm = 概日リズム。人間は、24時間周期で変動する生理現象のリズムを自らの内側に持っているそうです。
その内側に持っている「時を刻む仕組み」、これがInternal Clock(体内時計)です。

曲は、文字通り時を刻むかのようにひたすらリズムを刻んでゆきます。
オープニングは、ジャズの曲のような出だしから始まります。
チャールズバレンは、インスツルメンツ、プログラミング、プロダクション&ミキシングを担当していて他には各々フルート、サックス、トロンボーン、メロディカ等担当している参加者もいるようですが、演奏している人の「人間の気配」とでもいうものが全く感じられません。

緻密に計算したコンピューターミュージックのようでもありますが、この音楽はまさに生命の営みそのもの様に思えてなりません。
一例を挙げますと、白血球。
微生物が体内のどこか器官の一部を浸食しようとすると、白血球が大量に
出動してこれをやっつける。こういう仕組みが生まれながらにして備わっている。
ご主人様であるその人間本人が、ぼんやりTVなんぞ見ている時にそんな働きをしてくれる。
自分であって自分でないような感じ。与えられた生命である自分。

だからここでの刻まれるリズムは、既に自分の中に流れているリズムなのではないかと感じます。

普通のアルバムのようにお気に入りの曲とかいうものは存在しません。
全曲通して聴いて何か不思議な感動がじわっと湧きあがってきます。

隠れた名盤だと思います。
音楽ジャンルは、元ディスヒートという流れから便宜上Rockにしていますがあらゆるジャンルを超えた逸品ではないでしょうか。

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プロフィール
HN:
TONIO
性別:
男性
職業:
いろいろ
趣味:
音楽鑑賞、読書、美術館巡り
自己紹介:
小学生の時に何故か北島三郎、五木ひろしに魅了される。

中学生で子供らしくアグネスチャンやピンクレディ等のアイドルに夢中になる。

高校生でPUNK ROCKに出会い衝撃を受ける!お気に入りは、やはりPISTOLS!

大学時代は、みずみずしい感受性の絶頂期の訪れか?・・・・あらゆるジャンルに心躍る。
エスニック、民族音楽。クラシック、現代音楽。JAZZ、FUSION。
あと声明とか云う御経やコーランの読経なんてのも。(これ音楽?RECORD屋に売ってたから音楽なんじゃない?)

社会人となりしばらくしてから、借金苦で泣く泣くCDやRECORDを全部売却。寒く哀しい暗黒の時代到来。

で手放したアーティストたちを5年ほど前からぼちぼち買い戻し始め、買い戻し完了!!!!!
ジャケット、ライナー、解説書すべてが作品なんだ!楽曲だけダウンロードなんてクソっくらえ!!
今は新しい感動を与えてくれるアーティスト発掘中です。


 
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