フラメンコに魅せられたのは、18歳くらいの時。
荒々しくかき鳴らされるフラメンコギター、汗の飛び散るような渋い歌声、華麗な衣装の踊り手が激しく舞う。
コンパクトな構成から発せられる情熱にクラクラしてしまったのを覚えています。
例えるなら当に格闘技での渾身のワンパンチ。
静かなしっとりした曲もありますがね。
で本アルバム、パコデルシアの5年ぶりとなるアルバムですが熱いですね。
アルバムタイトルの「コシータス・ブエーナス」とは「素敵なもの」という意味だそうです。
タイトル通り素敵なアルバムです。
パコデルシアのギターと若手のパーカッショニストのピラーニャという人のパーカッション、コーラス、手拍子という基本構成になっていて、踊りこそありませんが私が過去に映像で見て魅せられたスタイルそのものです。
胸のすくようなメリハリの利いたギターのリズム、メロディに渋みの聴いたコーラスが絡みついて渦巻く情熱に圧倒されます。
特に5曲目「Volar」(”飛んでゆくとかいう意味)でのパコ、ターナ、
ポティートという人の歌の競演が凄い。
世の中には限られた音しか存在しないけれども、その限られた条件の中で芸術家は人に感動を与える作品を作り上げる。
まさに芸術作品ですね、このアルバムは。
話変わりますがフラメンコのダンサーってよっぽど身体能力高いんでしょうね。
このアルバムの曲のギターに合わせて私が踊ったら、後頭部に足をまわしてとれなくなったヨガのポーズみたいになっちゃいます。
1. Patio Custodio
2. Cositas Buenas
3. Antonia
4. El Dengue
5. Volar
6. El Tesorillo
7. Que Venga El Alba
8. Casa Bernardo
PR